ラストステージを…

逗子で特別養護老人ホーム「逗子ホームせせらぎ」を運営しています。
今日はちょっと堅いお話を・・・
昨今特別養護老人ホームの役割は多岐に渡り、在宅サービスが多様化したことで、リハビリや居住環境、介護環境の整備などにより、在宅に復帰するための通過施設の役割も求められる時代になりましたが…


現実的には、重度の利用者が多い特養では、施設で
最期を迎えらるご利用者も多くいらっしゃいます。
通過施設を求める一方で、ターミナルケアを実施することも
特養の役割として求められています。
せせらぎでも、最期の看取りをさせていただくために、
ターミナル委員会を組織し、ご家族を交えて話し合いを
実施しております。
委員会のメンバーとして、
看護師、介護課長、施設介護係長、ケアマネージャー、相談員
対象ご利用者のご家族等。
特別養護老人ホームは医療施設でないため、医療処置が
必要な状況になった時点で、原則退所していただくことになります。
そのため、現実的には老衰で、自宅で看取るのと同じような
状況のみが対象となります。
委員会の目的としては、ご家族の思いと、施設で出来得る対応の説明、
共通の認識を持って、チームとして看取りに携わることが出来るための
話し合いと位置づけています。
委員会開催にあたっては、看護師を中心として直接介護に携わっている
職員、嘱託医の判断のもと召集することにしています。
話し合いの中では、看取りをする場所(病院、自宅、施設等)、状態が
低下してきたときの、付き添いの有無(同じ部屋での泊り込みを含む)
穏やかに過ごしていただくための環境設備(好きな音楽、置物、写真等)
緊急時の連絡先の再確認などなど。
高齢者であり、多くの疾患を抱えられているご利用者の方々は
何時何が起こるかわかりません。
介護させていただく職員もご家族も含めて、今日元気でも
明日元気である保障がないことを、心しておかなければならないと
思います。
そのためにも、今日、今という時間を大切にしなくてはならないのです。
施設でターミナルをお受けするには、解決しなくてはいけない課題が
山積みです。本人の意向から、制度、施設の環境設備、職員の意識
ご家族の意識などなど…  まずは出来ることから!!
ご利用者、ご家族、看取りに携わる職員のみんなが悔いの残らない、
ラストステージを迎えるために。
特別養護老人ホーム「逗子ホームせせらぎ」の公式サイトはこちら

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逗子ホームせせらぎ
逗子ホームせせらぎ
逗子の特別養護老人ホーム「逗子ホームせせらぎ」です。
日常の出来事や、各種お知らせなどを掲載しています。
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